Where the Shadow Falls
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スコットランドの新進女流ミステリー作家、Gillian Galbraithの第二弾。 こちらでご紹介したように、先月、この本の出版パーティーに行った際に、サイン入りの本を買ってきたので・・・
前回のBlood in the Waterは、デビュー作ということもあり、少々力みもありましたが、Gillian Galbraith自身の弁護士としての経験を存分に生かした迫力のある作品で、スコットランドに住む私にはとても楽しかったので、今回の本もとても楽しみでした。
今回もスコットランドでは非常に関心の高い問題を含んでいます。Wind Farmの問題です。
「風力発電に反対するなんて?」と私も、最初は不思議でした。地球温暖化の危機が叫ばれる今日、自然代替エネルギーの推進は当然ではないかと。反対するなんて、時代に逆行してない?
エディンバラの高級マンションにて、元地方裁判官のジェームズ・フリーマンが、頭部を強打されて殺害されます。エディンバラ警視庁のアリス・ライスたちは、ジェームズ・フリーマンの身辺を捜査していくうちに、フリーマンが風力発電用の風車(タービン)の建設に反対するグループのメンバーから、脅迫状を送られていたことを知ります。ジェームズ・フリーマンを殺したのは誰か?動機は?風力タービン建設との関連は?
風なら年中びゅんびゅん吹いているスコットランド。この風を電力変えることができるのなら、利用しない手はありません。風車建設に反対する人たちの言い分など、聞くに値しないと思っていたのですが、この本を読んで彼らの言い分も分かるような気がしました。
そこに住む人たちにとって、その美しい景色のなかに、巨大な風車がそびえたつというのは脅威でしかない。あんな大きなものが建ってしまって、自分たちの土地になんの影響も及ばないというのは考えられない。貴重な種類の鳥(ここでは鷲が挙げられていましたが)も、被害にあうし、建設の工事によるダメージも考えられる、なにより景色が壊されるのは耐え難い・・・でも一方で、OKを出せば、大きなお金も入ってくる可能性もあり・・・といろんな思惑が渦巻いていて、なるほど、ミステリーに使えそうな題材です。
基本的には風力発電の開発に賛成なのですが、この本を読んで、反対する側の気持ちも分かる気がしました。反対者の一人が"The answer isn't to generate more, it's to use less"(答えは、電力を増やすのではなく、利用を減らすべき)という言葉に、本当はそうなんだよね・・・いろんな努力をしているけれども、使うほうが断然多いものね・・・
読み応えたっぷりの第二作目でしたが、前回にくらべて、だいぶ肩の力がぬけて、より娯楽性が増えた作品になっていると思いましたが、前回の作品にみられたあの現場感覚に満ちた迫力がとても好きだったので、今回はそれにくらべると、やや物足りないかなーと思ってしまいました。あ、前回の話では、恋人がいなくてさびしい思いをしていたアリス・ライス、今回は意外な人との出会いが・・・
次の作品がもう待ち遠しいです。
- [2008/05/12 13:54]
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Comments
michiさん、おはようございます^^
エントリーを読みながら、邦訳が発刊されるのを心待ちにしております♪
電気節約が頭をよぎりますが、現状の便利さになれてしまうとナカナカ><
こちらではガソリンが高沸しており、できるだけ交通機関を使うよう努力し始めております。
電気も一律高めに値段設定されてしまうと節約せざるおえないかもしれませんね(なって欲しくないけれど…)。
そんな強制力に頼らないと真剣に節制にこぎつけない自分が残念でした^^;
まずは気軽にこまめに身の回りを眺めてみようと久々に思い立っております。
興味深いお話をありがとうございます^^
びっちゃんさん
この本が翻訳されるかどうかは、売れ行きしだいと、「翻訳したい!」という意欲のある方が現れるかどうか・・・でしょうか?そのまえにびっちゃんさんが読む日のほうが早いのではないかなと思います(^^)
こちらもガソリン高くなってますし、物価全体がやっぱり高くなってます。どうやって節電するか、節約するかが、自分自身にとっても、環境にとってもプラスになること・・・と分かっているのですが・・・これから夏になって、日もながくなっていくので、少しは節電できるかな?冷房はいらないですし・・・
夫の同僚カップルが、来月、京都に2週間、旅行に行く予定です。こんな涼しいスコットランドから暑い京都にいって大丈夫かな???
どうぞお体にお気をつけてお過ごしくださいね。メッセージどうもありがとうございます!
どんどん
どんどん核家族が増え、家が建ち、
独り暮らしが増え、
個別の部屋が増え、
エネルギーをどんどん使う。
ただただ、使う。
エコバッグの定着と反比例して
きっとエネルギーは消費され放題。
なんだか、おかしいよね。
エジンバラにも空き地があれば、
フラットが建てられている。
小鳥の隠れる芝が、木々は平気で
失われて、冷たい建物ばかり。
そして、エネルギーを更に消費する。
エネルギー捻出の手段を、こんなに
真剣に考えている一方で、
消費のことは、経済発展という名目で
喜ばしいことと、思われてる。
なんだか、おかしい。
本の内容とは違うかも知れないけれど、最近、ずっと感じてることなんだよね ・・・。
なんだか、おかしい。
やっこさん
そうなんだよね、本当にそうなんだよね。
風力発電や水力発電のような自然代替エネルギーの推進も大切だけれども、水力発電のためにダムをつくって、もとからあった地形を変えてしまうことになるし、風力発電だって、上に書いたような問題があるし。真剣に考えていかなきゃいけないことは、もっと根本的なことで大切なことだけれども、難しいことなのかな・・・ダンディーもそうよー、新しい建物が建設されているけれども、シティーセンターを歩いていると、まったく使われていない建物があるのよね。ベニヤ板が張られている荒廃した建物。こういうのをきれいにして、住宅用のフラットにすればいいのにって、思う。
このあいだ夫とダブリンやイギリス全体の「本当は金銭的に無理なのに、おしゃれなライフスタイルを追及する傾向」について話したっけ。80年代の苦しい時期を知っているワーキング・クラス出身の夫にしてみたら、今のダブリンのバブリーな感じを苦々しく思うみたいです・・・って話がずれてしまった・・・
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