Crime and Punishment
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古典中の古典。一ヶ月以上前に読んだのに、感想を書くのがプレッシャーで・・・(笑)
日本語でも読む力がなかったのに、いまでは英語で読むことができるなんて・・・といっても原作のロシア語からの翻訳だから、日本語でも読んでもよかったのですが、英語のほうが手に入りやすいという理由で読みました。
洋書を楽しめるようになったときに、「いつか、ドストエフスキーのCrime and Punishment(罪と罰)に挑戦してみよう」と思って3年。夫にも話したのですが、なんとなく「罪と罰」にトライするというのは「エベレスト登頂」を目指すようなかんじに思っていました。いつか「罪と罰」に挑んでやる、と思いながらもなかなか手を出せずにいる私に「いつになったら、エベレストに挑戦するの」なんていわれたのですが、「今は訓練期間」といってほかの本を読んで、「そのとき」が来るのを待っていました。
「そのとき」って言ったって、いってしまえば「その気になったとき」なのですが、それでも、最初に本屋でCrime and Punishmentを手にしてから、4年くらい経っているでしょうか。図書館で本をみつけ、「今読まなかったら、いつ読む?」と内なる声を聞き、借りてきました。本屋で買っていたら、買ったことで満足して、なかなか読み始めようとしなかっただろうなぁ。
そんなこんなで、じっくり腰をすえて読み始めたのですが、思っていたよりも、すんなり物語の世界に入っていけました。というか、この小説のパワーは本当にとんでもないですよ。ものすごい握力をもって読者の首根っこをつかんで物語に引き込み、ぶんぶん振り回します。一章読み終わるごとに、あまりの内容の濃さに頭がふらふらしていました。ビスケットやチョコレートの消費のはやいこと・・・常に脳みそに糖分補給が必要でした(笑 ビスケット食べすぎの言い訳)。
英語は、予想していたほど難しくはなかったです。翻訳ということもあると思いますが、現代英米文学の凝った文にくらべたら、ずっと読みやすいと思います。登場人物の名前がロシア風の長い名前で、さらに愛称がいくつかあり、ロシア語の名前になじみがない人には戸惑うかもしれませんが、(登場人物の名前を忘れやすい私・・・)なれてしまえば大丈夫。
読み終えて、「エベレスト登頂」した気分かというと、むしろ、やっと登山口に来たというのが実感です。それまでは、遠くから眺めて「いつか挑むぞ」と思っていたのが、今は、登山口までたどり着いて、つくづくこの山の大きさに圧倒されている・・・というかんじでしょうか。一度では、とてもじゃないけれども、理解したとはいえません。
幾重にも話が盛り込まれているので、要約するのが難しく、分かりにくいあらすじになって申し訳ありませんが・・・
物語の舞台は19世紀半ばのサンクトペテルブルグ。
頭脳明晰、容姿にも恵まれているが、貧困ゆえ大学を辞めねばならなくなった青年ラスコーリニコフは、「ひとつの些細な犯罪は、数多くの善行によって償われるのではないか」「この世には平凡な人間と非凡な人間の二種類が存在する。後者には数多くの善行を行うために、つまらぬ犯罪を行ってもよい権利がある」という凡人には理解しがたい自らの仮説を実証するために、強欲な金貸しの老婆を殺して、奪った金を世のために使うつもりだったのですが・・・
完全犯罪かとおもったそのとき、老婆の妹がタイミング悪く帰宅し、やむなく彼女も殺してしまいます。
想定外の事態に動揺したラスコーリニコフは神経衰弱になり、献身的に付き添ってくれる友人のラズーミヒンや、妹のドゥーニャの結婚のために田舎からでてきた母と妹ドゥーニャに、心無い言葉をいって傷つけ、心配をかけ、妹の結婚相手を侮辱、結果的に結婚は破談になってしまう一方、老婆殺害前に酒場で知りあった元公務員のマルメラドフとその家族に対しては有り金をはたいて親切を尽くします。
とくに家族を養うために娼婦となったにもかかわらず、純粋さと高潔さを失わず、信仰を持ち続けるソーニャに心を打たれ、自らの犯罪理論への確信がゆらいでいき・・・
いくつものテーマが含まれていますが、とくに私が感じたのは、「信仰」ということ。信仰だけでなく、「心のよりどころとなるものはなにか」ということでした。
自分の明晰な頭脳によって編み出された理論を頼みとするラスコーリニコフに対し、みずからの不運な境遇を嘆くことなく、どん底のような場所でも、神を仰ぎ見続けるソーニャ。はたして自分はどちらなのか?自分で真理をつくりだすのか、神に真理を求めるのか?
「神なんかいるもんか」といわんばかりの残虐な犯罪が毎日報道される一方、神の名のもとに行われる暴力やいかがわしさが横行している今日、心のよりどころとなるものをどこに求めたらいいのか?と考えさせられます。多くの価値観や情報にまどわされずに、流されずに、自分の精神の柱となり、歩むべき道を示してくれるもの・・・というと大げさかもしれませんが・・・
一朝一夕に得られるものではなく、いますぐ哲学や宗教学・神学を学んで見つけられるものでもないのでしょうね・・・求めよ、されば与えられん、でしょうか?
| 罪と罰〈上〉 (岩波文庫) | |
![]() | Fyodor Mikhailovich Dostoevskii 江川 卓 岩波書店 1999-11 売り上げランキング : 2807 おすすめ平均 ![]() 一気に引き込まれました。 これが文学だったんですね・・・ なぜ罪と罰なのか。。。Amazonで詳しく見る by G-Tools |
- [2008/05/31 14:26]
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ウソのようなホントの話
先週、仕事中の夫からメールが来て
「Channel 6に出ていたJestyrsって覚えてる?これを読んでみて」
と、ガーディアン紙のサイトのリンク。
JestyrsもChannel 6も懐かしいなぁと思ったのですが、リンクされた記事のあまりの長さ、しかもガーディアンのサイトって、文字が小さくて、ちょうど目の疲れから頭痛が始まりかけていたので、最初の2,3段落でギブアップ。
次の日、じっくり腰をすえて読みはじめたら、もう、あぜん・・・途中から夢中で読んでしまった。
その記事がこちら。
といっても、ながーい記事なので要約してご紹介しますが、その前にJestyrsとChannel 6について。
私たちが6年半前にダンディーに引っ越してきたころ、こちらのテレビには、通常の5つの地上波のチャンネルに加えて、Channel 6というダンディーのみで見られるチャンネルがありました。といっても、ほとんどの時間はミュージックビデオを流していて、たまーに、映画の紹介やらイベントの紹介などの番組がありました。いかにも素人が作っている番組でしたが・・・
メジャーなミュージシャンのビデオのほかに、地元のミュージシャンのビデオも時々もみせており、ダンディーにきてまもなくのころ、スコットランド訛りでラップをするJestyrsというラップデュオのビデオを何度か見ました。その素人っぽい垢抜けないビデオにひーひー笑いながら見ていて、ヒップホップが好きな夫は、スコットランド訛りのラップに「ひどい」を連発。とにかく印象だけは強烈。
いまでも時折「ばぁず どぅえっ、 びぃず どぅえっ(Birds do it, bees do it)」とサビの部分を口ずさんでしまう(笑)。
そのChannel 6もまもなく消えてしまい、数年が経ち・・・私は平穏な数年を過ごしていましたが、Jestyrsの二人にこんなことが起きていたとは。
Jestyrs(後にSilibil'n'Brainsに改名)の二人はBainとBillyという、もともとダンディー・カレッジ(日本の専門学校ですね)でグラフィックを学んでいた学生。記事の中にJestyrsの名前は出てこないので、夫に「どうして彼らがJestyrsって分かったの?」と聞いたら、夫の友達で、グラフィック・アーティストのL氏が、ダンディー・カレッジでこの二人を教えていたことがあるのだそうです。ダンディーって狭い!
自分たちの才能を信じて疑わなかった彼ら、意気揚々と乗り込んだロンドンのステージで返ってきた反応は、なぜか「笑い」。スコットランド訛りのラップは、冗談にしか聴こえない("You sound like the rapping Proclaimers")ということで相手にしてもらえず・・・屈辱的な思いを胸にダンディーに向かったバスの中で、彼らが思いついたのは・・・
「アメリカ訛りでやってみよう」
音も言葉はそのまま、でもアメリカ訛りで録音し直してみたら・・・みんな聴いてくれる!手ごたえがまったく違う!BBC Radio1にためしに送ったら、たくさんのリクエストがあり、DJのJo Wileyは一週間、彼らの曲をかけたほど。
カレッジをやめて、ロンドンに出て、活動開始。ただし、スコットランド人としてではなく、アメリカ人として。「カリフォルニアのHemetという町からきて、サン・フランシスコのラップバトルで知り合った」というウソのバックグラウンドまで仕立て、身内と友人以外には、セックスも、酔っ払ったときも、ののしるときも、アメリカ人になりきった二人。
ロンドンにでて数週間後、なんとシャルロット・チャーチの仕掛け人だった人物に見出され、マネージメントの契約。少しずつスターへの階段を昇り始める二人。マドンナが行くパーティーに出たり、エミネムのバンドD12のサポートを務めたり・・・とセレブの生活も経験。ステージではスコットランド人コメディアンのビリー・コノリーの真似をして、「アメリカ人なのに、なんでそんなにうまいの?」と大うけ。
あるライブで、大手のレコード会社のスカウトマンに見出され、最終的にはなんとソニーと契約までたどりついたのに・・・
人々を欺き、常に自分を偽り続ける生活はやはりムリがあるもので、次第に二人の関係もギクシャクし、スターダムに近づけば近づくほど、一体このウソがいつまで続くのか・・・という不安にさいなまれ・・・そしてなによりも、CDを出して、メジャーデビューしたときに、「あれ?Silibil'n'Brainsって、学校で一緒だったBainとBillyじゃないの?」とあっさり彼らのウソがばれてしまう・・・
そんなジレンマに苦しむのに疲れたBillyは、地元のガールフレンドが妊娠したのをきっかけに、相棒を見捨てダンディーに戻り、いつまで経ってもレコードを出そうとしない二人に業を煮やしたレコード会社も契約を打ち切り。残されたBainもダンディーに戻って・・・・
今はBillyのほうは子どももいて、ダンディーにブティックを経営など堅実な生活に、Bainのほうはその後も少々トラブルがあったようだけれども、やはり名声の味は忘れられないのか、今度はロックバンドで成功しようと頑張っているらしい・・・
と、かなり省略した紹介になってしまいましたが、Silibil'n'Brainsの波乱万丈の2年間、伝わったでしょうか?こちらにもうちょっと短めに紹介された記事があるので、ガーディアンの方は読む気力ないけれども、でももっと詳しく知りたいという方はどうぞ。
夫と、「映画になりそうな話だよね」といっていたのですが、ホント、だれか映画にしないかな?多分、誰かは目をつけているんじゃないかと思うのですが・・・
本人たちにとってはとても苦しい2年間だったようですが、ダンディーのその辺にいるような少年たちが、こんな大芝居をやってのけたということが痛快に思えて、にやりとしてしまいました。
- [2008/05/30 11:02]
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Lottery
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洋書を読み始めた方にお薦めする本。英語が平易で(ハリーポッターよりも読みやすいけれども、児童書ではない)、ストーリーが面白いのでぐんぐん読みすすめられます。女性作家に贈られる文学賞、The Orange Broadband Prize の最終候補作に入っていて、こちらに詳細や著者の朗読も聴くことができます。
去年はChimamanda Ngozi Adichieの Half of a Yellow Sun、その前はZadie SmithのOn Beautyが受賞しています。
Lotteryはどなたかのブログで「超泣ける本」と紹介されていたのが気になっていたので、頭の隅にとどめていたのですが、先週、図書館で偶然みかけたので、読んでみることにしました。
My name is Perry L. Crandall and I am not retarded.
という唐突な出だし。
Gram always told me the L stood for Lucky.
ふむ。
主人公のPerry L. Crandall はIQが76。Reader’s Digestによると、retardedはIQ75以下だから、僕はretarded ではない、slowなだけ、と主張する32歳。生まれたときから、祖父母に育てられ、16歳のときに祖父、そして31歳のときに祖母が他界。実の母も兄弟たちもPerryを引き取ることを拒否。
でも、生きていくために大切なことは、おばあちゃんがちゃんと教えてくれていた。まず、忘れないように物事を書き留めておくこと。言葉は力だから、辞書を読むこと。給料の半分は「将来のために」預金口座にいれておくこと。そして宝くじを毎週買うこと。
おじいちゃんからは船のことを学び、船舶の修繕・メンテナンス、舶用機器・部品の販売をする店で働いているPerryは、店長のGaryや親友のKeithらに支えられながら、おばあちゃん亡き後、ひとりで頑張っていきます。
ある日、おばあちゃんが生きていたときと同じように、宝くじを購入。なんと、1200万ドル(日本円でいくらでしょう??)が当たった!!!
それまでほとんど連絡してこなかったくせに、Perryが宝くじを当てた途端、すっ飛んできて、あの手この手でPerryのお金を狙う母親と兄弟たち。それまで無視したり、バカにしていたのに、急に親しく近寄ってくる人々。欲しかったテレビをかったり、ハワイに行ったりしたけれども、Perry自身はまったく変わらないのに・・・
周りの貪欲な人々とは対照に、淡々としているPerryが痛快である一方、自分自身はどうだろうなぁと考えさせられました。もし身内にものすごい金額の宝くじをあてた人がいたら・・・私もやっぱりその恩恵にあずかろうと、急に態度を変えるのかなぁ。お金って、その人が持っている本性を露骨に見せますね。Perryのように、本当に大切なものを見極められる人こそ、本当の品性をもっているのかもしれません。
読みながら、Perryのおばあちゃんと「佐賀のがばいばあちゃん」とちょっと似ているような気がしました。Perryのばあちゃんの教え、とっても含蓄があるのですよ。
“Whenever anyone ever says it’s to your advantage Perry? It is theirs. You remember that. It’s really to theirs.”(p.176)
“You know, Perry, life’s all just one big goddamned lottery. Some of us have brains, some of us don’t. Some people draw cancer. Others win car accidents and plane crashes. It’s just a lottery. A goddamned lottery.”(p.208)
それから、いろんな言葉(ちょっと長い単語やイディオムなど)を、Perryが自分の経験から定義しているのも、なかなか面白いのですよ。辞書とは少々違うかもしれないけれども、辞書よりも的を得ているのでは?と思ったりも。
Convenient means that other people do not have to work so hard. ( P.46)
Being responsible means that you work for a thing that you love. (P.43)
Cynical means you are honest in a nasty way. (p.41)
Superior is when somebody thinks they are better than you only they are not (p.87)
来週、Orange Prizeの受賞者が発表されるようなので、ご注目を!
- [2008/05/27 09:53]
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七十の手習い
今日は父の七十の誕生日。
東北のある土地で、単身赴任生活十数年。本当は5年前に定年退職になって、自分の実家でもあり、母もいる東京に戻る予定だったのですが、急遽、おなじ職場内で仕事をお願いされ、そのまま単身赴任生活を継続中。しかしそれも今年度で終わります。
先日、ゴールデンウィーク中に父を訪ねた母が、「お父さん、ハーモニカ始めたのよ」
どういう風の吹きまわしか、70の手習いにハーモニカを選んだ父。
子どものころ以来というから60年ぶり。通信講座で、テキストをみながら毎朝・毎晩、練習しているのだそうです。CDに自分の演奏を吹き込んで、送り、いろいろアドバイスをもらうのだとか。
本当はサックスを習ってみたいと思ったのだそうですが、まったく楽器ができない父、さすがにそれは無謀なので、ハーモニカなら子どものころにやったことがあるし・・・ということなのだそうですが、父にそんな楽器へのあこがれがあったなんて知りませんでした。でも、ごく最近になって、父が毎年、ジャズフェスティバルに行っていることを知りました。
私が大学に入って以来、父とはなかなか顔をあわせる機会がなく、海外生活になってからは
さらに・・・たまーに電話で、誕生日のときにはメールを送りあうくらいなのですが、やはり年齢が年齢なので、元気な様子を母から聞くと、そののんきぶりに、拍子抜けしながらもほっとします。
夫が父の年齢を聞いて、心底びっくりして「僕も、その年齢のときに、あれだけのバイタリティがあったらいいなぁ」といっていました。若い人たちと仕事しているので、感覚が若いのかもしれません。
そんな父の七十の挑戦・・・ハーモニカにしては大げさな言葉ですが・・・を応援するために、
誕生日プレゼントに何がいいか、あれこれ考えたすえに、ハーモニカ演奏のCDを贈ることにしました。
とはいえ、ハーモニカ・プレーヤーなんてボブ・ディランくらいしか知らず。Googleで、適当な言葉を入れて、そしてYoutubeも使って(ホント、便利な世の中になりましたね)、探したのが・・・
Larry Adlerというハーモニカ・プレーヤーの巨匠。1914年生まれ、2001年に87歳で亡くなりました。
こちらに詳細。
CDに収録されている音楽が、スタンダード・ジャズから、オールディーズ、有名なクラシック音楽と、音楽にそれほど詳しくない人でも聴きやすい曲が入っていて、そしてハーモニカの音がとてもいいのです。それにAmazonのレヴューで、「ハーモニカを習い始めたので、このCDを買った。それ以来、ずっとCDプレーヤーに入れたまま、何度も聴いている」とあり、これだ!ということで。
無事に郵便届いたかなあ・・・間に合うように出したのだけれども。気に入ってくれるといいな。
こちらがLarry Adlerのパフォーマンス。ガーシュインのSummertime。
若かりしころのLarry Adler。Folk Song & Nocturne
- [2008/05/23 11:41]
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Where the Shadow Falls
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スコットランドの新進女流ミステリー作家、Gillian Galbraithの第二弾。 こちらでご紹介したように、先月、この本の出版パーティーに行った際に、サイン入りの本を買ってきたので・・・
前回のBlood in the Waterは、デビュー作ということもあり、少々力みもありましたが、Gillian Galbraith自身の弁護士としての経験を存分に生かした迫力のある作品で、スコットランドに住む私にはとても楽しかったので、今回の本もとても楽しみでした。
今回もスコットランドでは非常に関心の高い問題を含んでいます。Wind Farmの問題です。
「風力発電に反対するなんて?」と私も、最初は不思議でした。地球温暖化の危機が叫ばれる今日、自然代替エネルギーの推進は当然ではないかと。反対するなんて、時代に逆行してない?
エディンバラの高級マンションにて、元地方裁判官のジェームズ・フリーマンが、頭部を強打されて殺害されます。エディンバラ警視庁のアリス・ライスたちは、ジェームズ・フリーマンの身辺を捜査していくうちに、フリーマンが風力発電用の風車(タービン)の建設に反対するグループのメンバーから、脅迫状を送られていたことを知ります。ジェームズ・フリーマンを殺したのは誰か?動機は?風力タービン建設との関連は?
風なら年中びゅんびゅん吹いているスコットランド。この風を電力変えることができるのなら、利用しない手はありません。風車建設に反対する人たちの言い分など、聞くに値しないと思っていたのですが、この本を読んで彼らの言い分も分かるような気がしました。
そこに住む人たちにとって、その美しい景色のなかに、巨大な風車がそびえたつというのは脅威でしかない。あんな大きなものが建ってしまって、自分たちの土地になんの影響も及ばないというのは考えられない。貴重な種類の鳥(ここでは鷲が挙げられていましたが)も、被害にあうし、建設の工事によるダメージも考えられる、なにより景色が壊されるのは耐え難い・・・でも一方で、OKを出せば、大きなお金も入ってくる可能性もあり・・・といろんな思惑が渦巻いていて、なるほど、ミステリーに使えそうな題材です。
基本的には風力発電の開発に賛成なのですが、この本を読んで、反対する側の気持ちも分かる気がしました。反対者の一人が"The answer isn't to generate more, it's to use less"(答えは、電力を増やすのではなく、利用を減らすべき)という言葉に、本当はそうなんだよね・・・いろんな努力をしているけれども、使うほうが断然多いものね・・・
読み応えたっぷりの第二作目でしたが、前回にくらべて、だいぶ肩の力がぬけて、より娯楽性が増えた作品になっていると思いましたが、前回の作品にみられたあの現場感覚に満ちた迫力がとても好きだったので、今回はそれにくらべると、やや物足りないかなーと思ってしまいました。あ、前回の話では、恋人がいなくてさびしい思いをしていたアリス・ライス、今回は意外な人との出会いが・・・
次の作品がもう待ち遠しいです。
- [2008/05/12 13:54]
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懐かしいでしょ?
ここ数日、以前、ダンディーに住んでいらした方たちからメールが届いています。
私にとっては見慣れた風景でも、遠く離れてしまった友達たちには、懐かしいかな?


「日本人なんていないかも」と思っていたダンディーで、縁があって知り合って、お世話になった人々。音信不通になってしまった方たちもいるけれども、メールやブログやMixiなどのネットのツールでつながってくれていて、本当に感謝です。今日も見に来てくれてありがとう♪
- [2008/05/06 20:13]
- Bonnie Scotland! |
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登場人物の会話文がだらだらと長すぎやしませんか
天才すぎる
なぜ罪と罰なのか。。。





